<疾患や困りごとの内容>
・右第Ⅱ指、Ⅲ指、Ⅳ指欠損(切断)状態(MP関節より遠位)
・切断前はボウリングが上手であった
・再び右手でボウリングゲーム投球がしたい
<製作経緯>
右手で欠損前の通りの動きで投球してみたいという要望に対して、写真1のようなものを製作してみた。金属製のカフからⅢ指、Ⅳ指に該当させる金属板を取り付け、球穴に挿入し把持できるように曲げておく。Ⅱ指に該当する部分は、球の表面に沿わせるように湾曲させる。
これを弾力性があるグローブで固定する
<製作にあたってのポイント>
・手首部のカフは5㎜厚の熱可塑性樹脂で、柔軟性があるため本人による着脱が可能
・金属板の硬度は支え力を意識しながら、人腕力での曲げがギリギリ可能な硬さを意識して採用した。
・市販のリストジェレーターは、把持および投球時の支えとしても極めて有効であった。